どうも、やよいです。
一口馬主の出資馬のこれまでの出走レースについても、毎週の定期的な更新で触れていたのですが、2世代目の出資馬がとうとうデビューをしました
それに合わせたタイミングで、別記事でレースの振り返りをしていこうかなと思いまして今年より別記事で触れていきたいと思います。
いやあ、たぶんクソデカ感情で余計に長くなってましたからね…。
というわけで2月になって出資馬の初レースとなりました。
今回は2頭のデビュー戦です。
エレディターレ 12日(土) 東京2R 3歳新馬戦(ダート1400m)
とうとうデビューを迎えました世代1頭目はエレディターレでした。
父ギンザグリングラスは競走馬としては唯一のメジロマックイーンの後継種牡馬として、パーソロン系の最後の希望として現オーナーの尽力で種牡馬入り。
いわゆるプライベート種牡馬であったため、デビューした産駒はこれまでごくわずかですが、4歳以上のデビューした3頭はすべて勝ち上がりという成績。
ギンザグリングラス自身も中央と地方で3勝のみながら、100戦以上を大きな故障なく走り続けたタフネスさが目立っていました。
かつ、中央で勝ち上がりをしているだけに、産駒成績も単なるまぐれとも言えないでしょう。
一方母ラナチュールはコンデュイット産駒で未勝利でしたが、その兄はメジロマックイーン産駒で目黒記念を勝ち、4代天皇賞制覇の偉業に挑戦したホクトスルタン。
遺伝子的にはそのホクトスルタンと半分が同じ血といえる、オーナーの思いが詰まった血統といえます。
さて、出資時点ではまあ3歳の春にデビューできれば御の字かな、と思っていましたが昨年10月に関東に移動し、今年1月19日に美浦へ入厩。
そこからあっという間にゲート試験合格、そしてデビューまでこぎつけました。
出走投票の頭数も多く、除外も覚悟していたのですが、まさかの一発パスとトントン拍子。
さて、今回のレースは偶然にも同じ京サラのブーケザゴールドとレースが被ることになりました。
どちらも応援したいので、悩ましいところですが…。
出走が確定すると、「ギンザグリングラス産駒初の中央競馬出走」という触れ込みで若干話題にもなっていましたからレース当日の朝になると非常に緊張してしまいました。
府中ということでどうにも現地は無理筋でしたので、グリーンチャンネルで見ることに。
まずパドックは思った以上に落ち着いている様子で一安心。
そしてレース直前はもう心臓バクバク。画面の向こう側なのに。
スタートはよく、先行勢を追いかけていくという展開となりました。
これまでの近況での内容を見るに、仕掛けると反応遅いということもあったのでスタートも心配ではあったのですが、十分問題ない出足に一安心。
序盤は先行勢にしっかりとついていく展開で、4コーナーあたりで前が詰まっており難しい展開になります。
直線に入ると寄れてきた馬に進路をふさがれたのもあってなのか、坂で完全に脚が止まりズルズル後退。
結果的には11着でのゴールとなりました。
因みに同じく走っていたブーケザゴールドは12着。
レースとしては11着ではありましたが、想像以上に序盤の走りはよく驚かれされました。
先行勢についていくだけの走りを見せられたということですから、能力は間違いなくありそうですし、展開や条件次第で勝ち上がりも狙えるかもしれません。
レース後は、砂が目に入ったようで左目に傷が入っていたとのこと。
すぐに抗生物質でよくなったようですが、入厩からレースまで詰まっていたこともあって短期放牧に出て一休みとなるようです。
エルデスペラード 13日(日) 阪神4R 3歳新馬戦(ダート1800m)
こちらでエルデスペラードがデビューとなりました。
父バゴはクロノジェネシスや一つ上の世代ですとステラヴェローチェなどを輩出しています。
母シェリトリンドはその母が欧州のG1馬ラクカラチャにステイゴールドがつけられたという血統で、キャロットファームで募集されたといういきさつがあります。
ただ、現役時代は未勝利に終わり、サラオクで落札され繁殖入り。
その初仔がエルデスペラードになります。
バゴ×ステイゴールドの組み合わせはこれまでブラックバゴやクリスマスなどといった活躍馬もおり、募集時には「ダートというよりは芝」という体つきとの評価もされていました。
初仔は全体的に小柄な子が生まれやすいという話もあるのですが、この子も小柄で育成も遅めに。
育成牧場に移動する前のころはいわゆる砂上がりや蟻洞、育成牧場の移動も他の馬に比べて遅く育成も遅いという状況。
それでもしっかり仕上げられて本州への移動、そして年明けすぐに入厩となりました。
入厩後しばらくしてゲート試験にも合格し、デビューも決まって調整が進められた…のですが、驚きだったのは初の時計。
栗東の坂路で最後1ハロンこそ13秒だったものの、全体時計はその日の全体でも上位のもの。
この時計に「まさか…意外とやれるのでは?」という反応が多くみられました。
それだけに、選ばれた条件が阪神のダート1800というところに不安の声もありましたし、私自身も「バゴで阪神ダート1800?」と不安を抱くとになりました。
とはいえ、心肺機能の高さは間違いないようで、この条件で好走するならばあるいは…、という思いを胸にレースを見守ることになりました。
小倉競馬場で。
丁度その日はPOGの指名馬が小倉のメインレースで出走予定ということで行くときめていましたので、ちょうどタイミングよく場内の大型ビジョンで流れる映像を見ることが出来ました。
きちゃったわ… pic.twitter.com/HSAixVJ5lu
— やおいちなみ/いなずまナズ (@pikatyou) 2022年2月13日
パドックの様子は落ち着きのある感じで悪くありません。
が、馬体重がやはり気になりました。
最終追切の時点で450キロ台だという話だったのですが、当日は430キロ。
輸送で大分減らしてきてるのはさすがに不安しかありません。
そして馬体からしてやっぱりダートを走るタイプぽくはないのも拍車をかけます。
芝向きの体つきの430キロ…とりあえず掲示板に入れば御の字かなと予想。
そしてレースがやってきました。
スタートもよく先頭についていき2番手という流れになりました。
ゲート試験の時に1完歩目が遅いという話もありましたからちょっと心配していましたが、杞憂でした。
そして何より先行できたのは大きいなと思っていました。
というのも、橋口先生のコメントからしてワンペースで走るタイプとのことで、恐らくキレのあるタイプじゃないことを踏まえると逃げるか先行したほうがいいだろうと思っていました。
それだけに先行出来ているのは十分なところ。
レース自体はスローペースで流れていく中、直線に入ると先頭に立ちます。
この時、画面を見ながら「あれ?これ勝てる?」と妙に冷静に考えてしまいまいました。
いや、そもそもレース直前の時点で不思議と冷静に見ていたんですよね。
多分前日にとても緊張しまくっていた反動なんだと思いますが…。
そして先頭に立つと差を広げながら残り1ハロン、この時点で「あっ、勝った」とやはり冷静に思ってしまっていました。
残り100mを切って、もうこれは完璧でしょう、と確信。
そして3馬身半の差をつけて先頭でゴールイン。
一口馬主を初めて3年近く、2世代目で通算4頭目にして新馬戦勝利を飾りました。
出資馬の勝利はロックオンエイムの勝ち上がり以来の通算2勝目。
因みに出資クラブの京都サラブレッドクラブとしても初の所属馬の新馬勝ちとなりました。
ぶっちゃけ京サラの新馬勝ちなんて永遠に来ないものだと思ってた。
結果的に時計こそ平凡ではあるものの、上りは最速の37.8。
バゴ産駒としてもダートの新馬戦はこれが初勝利と歴史に名を残す形となりました。
…というより馬券内さえも初なんですよね、色々とわけわからねぇ。
確かに心肺機能が高いのかもという感じのコメントはありましたが、芝向きの血統や見た目でダート新馬戦を圧勝するとは思いもよりませんでした。
因みにレース後はそこまで疲れているわけでもなさそうで、既に次走は来月のゆきやなぎ賞が予定されています。
…芝やんけ。芝の2400やんけ!!!
恐らく血統的にも芝が合いそうですし、距離は問題ないと橋口先生。
もしここで好走できれば…とちょっと淡い期待も寄せてしまいそうです。
ただし、淡い期待に向けるにはクラシック登録をしていないという問題があります。
まあ200万円の追加登録料ぐらいなら出資者みんな出すでしょ、と思っていますけど(ぉ
とにもかくにも、新馬勝ちをするってのはこれほどうれしいものなんだな、と実感しています。
なんせレースから何日も経った上に書いているこの記事でも嬉しさが込み上げてまともに書けないくらいですから。
さて、次はロックオンエイムのレースが待っています。
いいレースを期待したいところです。
それにしても、京サラとしての実質1期生の19年組、これで4頭目の勝ち上がりですけどしっかり結果出てるなあ。
やはりクラブの評判を上げるのは結果を出すことなんだなあ、としみじみ感じます。