鼠の気ままに馬ライフ

POGや一口馬主など、競馬にまつわる話をしていきます。

POG2021-22に向けて1世代上の重賞勝利馬の弟妹をリストアップしてみた。

さて、ご無沙汰しております。やよいです。

POGは2020-21シーズンのクラシックの真っ最中。

ダービーがとても楽しみなところです。

今年は昨年と比べても個性的なメンツが揃っていますし、昨今はウマ娘が人気を博していることもあり、競馬への関心も集まっていそうですから、そういった意味でも注目が集まりそうです。

 

さて、現在行っている仲間内のPOGはシーズンが年末までですが、6月からの21-22のシーズンも開催されることが決まっており、その他のPOGサイトにも参加するつもり満々の中の人です。

というか、今シーズンもJRA-VANなどで既に参加しているんですけどね…。

 

 

そんなわけで、昨季も似たようなことをやっていました。 

nezuminopog.hatenablog.jp

 

nezuminopog.hatenablog.jp

 

今年もやろうと思います。

因みに昨年紹介した中からも重賞勝ち馬は出ていますから、案外バカにできないなという感じ。一方未勝利戦勝ち上がるのもやっとのきょうだいもいますけど…。

 

なお今年もいつも通り青本を注文しています。

天才! のPOG青本2021-2022 (MEDIABOY MOOK)

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  • 発売日: 2021/04/26
  • メディア: ムック
 

 

 

 

 

 

※ピックアップについて

今回ピックアップするのは兄姉の勝ったクラスごとで4月末までの時系列順となっています。

もちろん勝った中で一番上のクラスで紹介をしたいと思いますので上から見ると分かりやすいかも…?

 

 

G1

  • ブチコの19(ママコチャ) 

ソダシはもうわざわざ触れるまでもなく白毛初の芝新馬戦、芝重賞、G1制覇をした馬。

その全妹となります。

母ブチコはおてんば…という枠組みに入れていいのかわかりませんが、現役時代は素質の高さは評価されながらも、ゲートを越えたりくぐったり、ブチ模様の毛を血に染めるなどゲートに関しては恐らく関係者もファンもヒヤヒヤすることが多かった馬でした。

初仔の姉が活躍しており、必然的に全妹ということで注目も集まりそうですが…こちらは白毛ではなく、鹿毛

あれ?と思う方もいるかもしれません。父クロフネ芦毛で母ブチコは(一応)白毛で、そこから鹿毛の仔が生まれたんですよね。

恐らく母ブチコの父キングカメハメハの毛色が鹿毛ですから、それが出てきたんじゃないかと思います。なんだかんだ言って4分の1の確率となりますから。

こちらはインカ神話の海の女神「ママコチャ」から名前を取られています。父がクロフネだからね。

どうやらこちらはダート向きらしいとのことですが、姉の活躍を踏まえて芝を走ることがあるかもしれないかな?と思ったりします。

 

  • ウェイヴェルアベニューの19(アストロフィライト) 

兄は朝日杯を勝ったグレナディアガーズ

こちらも兄が初仔でしたが、こちらは牝馬。そして父がディープインパクトとなります。

現在血統登録されているディープの20年産駒が6頭ですから、この世代が実質ラストクロップみたいなものですから、期待度もかなり上がりそう。

母はダートのスプリントを中心に7勝を挙げており、父フランケルの兄が芝で活躍していることも踏まえるとこちらも芝のマイルを中心に走るのかな、と思います。

かつ、兄と同じ中内田厩舎ということで、2歳から活躍する可能性はありますし、阪神JFから桜花賞、NHKマイルまで考えるとかなり注目の1頭になりそうです。

 

  • エピックラヴの19 牡

半兄は2歳で無敗だったダノンザキッド。さらにその兄ミッキーブリランテもリステッド競争など5勝を挙げ、今年の阪急杯でもレシステンシアの2着という好走を見せており、期待のかかる血統となるでしょうか。

…というところだったのですが、昨年末に骨盤骨折が分かり、一口クラブでの運用を断念しています。

その後はなんとも情報もないですから、ロマンを求めてもいいのですが…といった具合。

 

  • ケイティーズハートの19(ヴァンガーズハート) 牡

半兄は無敗の4連勝で皐月賞を制覇したエフフォーリア。牝系はアドマイヤムーンなど多数の活躍馬を輩出しているケイティーズです。

兄はエピファネイアでしたが、こちらは凱旋門賞ハービンジャー

ある意味では兄と同じように重めの馬場でも苦にしないタイプになるかもしれません。

兄が偉大だけにその期待の大きさも膨らみますが、こちらも順調なようですから兄のようなデビュー時期になるかもしれません。兄と同じく鹿戸厩舎ですから。

 

G2

  • ムーングロウの19(ソリッドグロウ) 

全兄は京王杯2歳ステークスを制覇したモントライゼ

兄は現在勝ち負けしている相手と距離を考えると、こちらもスプリント路線で成績を残しそうな印象があります。

とはいえ、マイルまで走れればクラシックでも桜花賞からNHKマイルor葵ステークスといった目標も立てやすいでしょうから、早期デビューもできればかなり走ってくれる期待は大きそうです。

 

  • レッドファンタジアの19(レッドベルアーム) 牡

兄はデイリー杯2歳ステークスでレコード勝ちを収めたレッドベルオーブ

2歳上の兄レッドベルジュールもデイリー杯を勝っており、こちらは喉鳴りの影響もあり早期に引退していますが、ディープインパクト後継種牡馬として期待の存在となっています。

一方こちらは兄たちと違ってハーツクライ産駒。ハーツクライ産駒は晩成傾向であるといわれますが、既に入厩済み。

現時点でハーツ産駒らしい緩さもあまりないとのことですから、サリオスのように早期から活躍する可能性は高そうです。

…なんてことを実は皐月賞の直後に書いていたのですが、その兄も骨折でダービーを回避することになりました。おいおい、この兄弟は…。

ハーツクライに変わることで体質の弱さは改善されるのでしょうか? 

 

  • シロインジャーの19(チャレンジャー) 牡

姉は世代屈指のおてんば娘、メイケイエール

姉はまあ走りはアレ…ですが、それでもチューリップ賞のほかに小倉2歳ステークスやファンタジーステークスも勝っていますから、素質は高いことに違いありません。

そんな弟も鹿毛。おかしいな、白毛の母の毛色が全然来ないな…?

と、真っ先に毛色に目がいってしまいましたが、ジャスタウェイ産駒。

遅生まれながら早期の入厩もあり得るようで、早くにデビューもあるのかな、というところです。

因みに名前のチャレンジャー、「挑戦者」という意味ですがなぜ?と思ったのですが、どうやら「鹿毛(茶色)」と「母名」からの連想なので、「茶レンジャー」でもあるようです。いいね、そういうの大好き。

あと余談ですが、母母ユキチャンの産駒でこちらの馬と同世代となる仔はドレフォン産駒で、こちらもかなり評判の高い期待馬らしいです。

 

  • ターフドンナの19 

姉は上記のチューリップ賞でメイケイエールと同着だったエリザベスタワー

姉は〇外でしたが、こちらは内国産となっています。

母ターフドンナはドイツオークスなど4戦2勝。母父DoyenといえばJRA最高体重勝利馬ショーグンの父でも名が知られています。

姉は今欧州で最も勢いのある種牡馬の一等KIngmanですが、こちらはPostponed

そう、父はドバイシーマクラシックなどを勝っています。そのドバイシーマでこの父に負けたのがドゥラメンテ

そういった意味では、非常に期待の候補…だったのですが、昨年の秋にのどの手術を受け、その後DDSPが見られたことにより、一口クラブでの運用を断念しています。

ただ、デビューがどれだけずれ込むかが不透明になるものの、程度にはよりますがデビュー自体はできる可能性はあるので、そういった可能性に賭けるのもアリなのかもしれません。

 

姉はフィリーズレビューを買ったシゲルピンクルビー

さらにその上には1勝馬ながら、桜花賞2着などの実績のシゲルピンクダイヤもいる血統です。

姉はモーリス産駒でしたが、弟はシルバーステート産駒です。

…シルバーステート…?

生産牧場の馬には、皐月賞に出走したワールドリバイバルもいるのですが、中々面白い組み合わせの配合をしてきます。

さて、馬名ですでにお分かりかと思いますが、こちらも「シゲル」の冠でお馴染み森中氏の所有馬。

世代で命名法則を決めている中ピンクルビーと名付けた姉のように、おそらくかなり気合が入っているでしょうし、シルバーステートのような脚が遺伝してくれれば面白い存在になるかもしれません。

脚の弱さは遺伝しなくていいけども。

余談ですが今年のシゲルシリーズは動物みたいです。カンガルーとかいた。

 

G3

  • マイネデセールの19(シナモンスティック) 

半姉は函館2歳ステークスを勝ったリンゴアメ

昨年の2歳戦線の序盤から父”マツリ”ダゴッホからリンゴアメという名前が付けられたこの馬も話題になりました。

一方こちらはジョーカプチーノ産駒となっています。

あ、これもう絶対ジョー”カプチーノ”だからシナモンスティックって名前だわ。

因みに馬主はリンゴアメとは別の方なので、お姉ちゃんをイメージしてつけてくれたのかなと。

姉は函館以外の戦績が微妙とはいえスプリント路線を走っていますし、ジョーカプチーノ自身もスプリントやマイルで活躍しましたから早いうちから走りそうな気はします。走るとは思う。

 

兄はサウジアラビアロイヤルカップを制し、皐月賞で3着の成績を残しているステラヴェローチェ

道悪巧者ともいえる兄ですが、こちらはクロフネ産駒の牝馬となります。

つまり、クロフネのラストクロップとなります。

兄の能力の高さを見ると、特に牝馬に活躍馬の多いクロフネ産駒ですし、すでにゲート試験も合格しており早期デビューの可能性も高そうです。

クロフネ産駒は特に牝馬は走る馬は芝で結果を残していますし、芝で走ってくれれば来年の桜花賞の有力候補になるかもしれません。

 

兄は京都2歳ステークスを勝利したワンダフルタウンという血統です。

兄はルーラーシップ産駒だったのですが、こちらは新種牡馬ドレフォン産駒。

ドレフォン産駒がどういう傾向となるのかわからないですが、おそらくスプリント~マイルを中心に走ることになるのかな、と思われます。

すでにゲート試験も終え、放牧に出されていますからデビューも早そうですし、阪神JFあたりを狙う形になりそうです。

ただ、兄が目標レースまでに体を絞り切れず出走をスライドするなど、満足に走れていない程度に体質面に不安要素があるところが気がかりでしょうか。

 

  • ピクシーホロウの19(フェーングロッテン) 牡

兄はシンザン記念を勝利したピクシーナイトという血統。

兄はモーリス産駒でしたが、弟はブラックタイド産駒となっています。

そこでディープではなく兄を選んだのかあ、という心境ではありますが…。

母ピクシーホロウ自体がその父キングヘイロー、母父サクラバクシンオーという良血ですし、父ブラックタイドと母父サクラバクシンオーから誕生したステイヤーキタサンブラックを意識しているところもあるのかもしれません。

母系は短距離で走っていますし、兄もマイル以下の距離ですからブラックタイドとなってどうなるかというところは興味深いですが、うまくはまれば…?といったところでしょうか。

 

  • パシオンルージュの19 牡

姉はフェアリーステークスを制覇し、そこから直行した桜花賞で3着入線を果たしたファインルージュ

その半弟となります。

姉はキズナ産駒ですが、こちらはミッキーアイル産駒。どちらもディープ後継種牡馬には変わりないですが。

父が変わってよりマイル寄りの血統になっているのかなと思われます、

…が、一口クラブで募集される予定も体調が整わず募集は中止になっています。

その後の動向はさっぱりですが、体調が整ってデビューすることが可能であれば注目候補に十分なるかなと。

 

  • マラコスタムプラダの19(スパイダーバローズ) 牡

全兄は京成杯を勝ち、皐月賞では6着という結果だった当ブログのPOG指名馬ラティアス

その上の姉は2歳女王で今年の阪急杯1着、高松宮記念2着のレシステンシアという血統となります。

その上の兄ミッキーブラックは2歳時に平地で2勝した後は結果が出ず障害転向したところ勝利を挙げるなど、上の兄弟はすべて2勝以上している安定感の高さがうかがえます。

さて、そんなきょうだいを持つこちらは中内田厩舎所属。

厩舎的にも早くから活躍する可能性は高そうですし、兄のように走ってくれればクラシックも見えてきそうです。

 

 

  • シュガーショックの19(スパイダーゴールド) 牡

兄はきらさぎ賞を勝ったラーゴムという血統です。

その前走京都2歳ステークスではワンダフルタウンの2着と十分力を見せている兄ですが、こちらはダイワメジャー産駒。

兄がオルフェーヴル産駒だったことを考えると、こちらの主戦場はマイル路線になるのでしょうか。

クロスはFappianoの5×5…ですが、こちらは母系で完結している配合ですから、実質アウトブリードといってもいい組み合わせです。

そういった意味では、面白い配合でしょうか。

そしてまさかこの記事の紹介で馬名がスパイダーとつく馬が続くとは思わなかった…。

 

  • ヴィラの19(マインフリューゲル) 牡

兄はファルコンステークスを勝利したルークズネスト

兄はモーリス産駒でしたが、こちらはルーラーシップ産駒となっています。

ということで、父母の祖父がキングカメハメハディープインパクトという組み合わせ。

兄と姉に比べると長い距離を走れそうな期待があります。如何せんきょうだいはマイル以下しか走っていないんですよね…。

短い距離とは言っても、安定して走る印象がありますし、上手く進めばクラシックは行けるかもしれません。

 

兄は毎日杯を脅威のレコードで勝ったシャフリヤール

アルアインに続くこのレースの勝者となりました。

兄たちはディープインパクト産駒ですが、こちらはハーツクライ産駒。

母はアメリカG1を含む12勝を挙げた名牝という良血ですが、ハーツクライとの相性はどうなるのか未知数。

とはいってもシャフリヤールの活躍も含めてPOGでは確実に人気になりそうです。

 

兄はアーリントンカップを勝ったホウオウアマゾン

兄は父キングカメハメハでしたが、こちらはロードカナロア産駒となっています。

父の後継種牡馬がつけられているということで、ほぼ兄と同じような感じかもしれません。

母父アグネスタキオンというところも見どころ。

ロードカナロア自体はマイルなどで活躍していますが、産駒の成績を踏まえるとアーモンドアイの功績もあるとはいえ、牝馬クラシックで十分やっていける力はあるかもしれません。

 

まとめ

まあ、別に兄弟が勝てるからって、その弟や妹が走るとは限らないのはこの1年弱で猶更痛感したんですけど…。

それでも去年の記事内で紹介した今の3歳世代のきょうだいが重賞を勝っているケースもありますし、参考には十分な理想です。