さて、ご無沙汰しております。やよいです。
2020のダービーも終えて興奮冷めやらぬうちに当日の夜に今季のドラフトがやってきました。
昨シーズンは、後半の指名でややネタに走ったうえ、指名候補の現況確認を怠るというやらかしをした記憶しかないので、今年はもっとちゃんと指名しときたい。
あと単にネットで人気だからって理由で選ばない。
そんな思いを胸に抱いて挑みました。
仲間内での2シーズン目である今季は参加者が8名に増えてさらに過熱することになります。
そして、やはり周りを見ても競馬の強者たちが揃っています。
昨シーズン2位に終わったとはいえ、他のメンバーを見ると出来すぎた結果でしたし、2シーズン目では慢心してはいけないですね。
これまでいくつかこちらのブログで指名候補の記事を書いていましたが、そちらも参考にしながらドラフトで指名する候補を選出。
そして、 ドラフトの結果指名することに成功した馬を紹介していきたいと思います!
参考文献
さて、今回のドラフトに先立って指名候補をリストアップする際にはインターネットとともに書籍を活用しました。
参考にさせて頂いたのは昨年に引き続き青本。
リストアップするにあたって非常に役に立ちました。
20-21シーズンPOGルール
実は今回2度目にあたりルールの変更がなされています。
まずは、期間の延長。
昨シーズンは一般的なPOGの期間である新馬戦開始から日本ダービーまでの期間でした。
今シーズンは、ダービーの後、来年の年末までとなっています。
つまり、3歳クラシック最後のタイトルである秋華賞や菊花賞、年末の有馬記念や東京大賞典といったレースが対象になります。
ダービーやオークスには間に合わないけど、秋のG1タイトルならという馬も昨シーズンは見受けられましたし、ステイヤー適性のある馬を選びやすくなったのは大きなポイントになりそうです。
もう一つは指名数の増加。
開始時のドラフトでは昨年と同じく10頭の指名となっていますが、開始後の新馬戦勝ち馬の中から5頭まで追加指名が可能になっています。
もちろん、他の参加者の指名馬を指名することは出来ませんし、新馬戦のみで未勝利戦は対象になりません。ここは重要なポイントになるのではないかと思います。
それこそPOGでも人気が高いわけではなかったものの新馬戦から強さを発揮した今年の無冠のクラシック2冠馬であるコントレイルやデアリングタクトのような馬を指名できる可能性もありますし、新馬戦期間中のどのレースの勝ち馬を指名するかも戦略的な意味で重要になりそうです。
また、ドラフトも2巡目以降はウェーバー制でしたが、今シーズンは完全抽選制に。
前述の追加指名も含めて指名が被った場合は抽選となっています。
ドラフト指名馬
では、指名馬の紹介にまいりましょう。
1巡目 ルペルカーリア 牡
2年連続シーザリオの仔を指名。
今回は全抽選ですし、今年の注目馬の傾向からして競合を警戒する必要がありました。
これを読まれていたようで競合をしかけられましたが、抽選で無事に当たりました。
因みに今回のドラ1候補は共にモーリス産駒のレガトゥス、ブエナベントゥーラとこの馬の3頭から絞っていましたが、他の2頭も一巡目の抽選で消えることになりました。
さて、名牝シーザリオの仔エピファネイア産駒のデアリングタクトが無敗でクラシック2冠を制覇したことは記憶に新しいでしょう。
わたしも2戦目のエルフィンステークスでおばであるファーストフォリオが負けたので覚えてます。
そのファーストフォリオの成績は…うん…。
他にも、リオンディーズやサートゥルナーリアとG1馬が何頭も誕生しており、半姉ロザリンドの仔オーソリティは今年の青葉賞を制しています。
そんな名家と言っても差しつかない中この仔は新種牡馬モーリスが掛け合わされています。
これによりサンデーサイレンスとサドラーがそれぞれ4×3の奇跡の血量が完成。
血統からしても活躍が期待されています。
6月にゲート試験を受けて秋ごろにデビューの見込みですが、ノーザンファーム空港の坂路では12秒台の時計。
そもそも今年のクラシックで不振だったノーザンファームの力の入れ込み様はかなりのものがありますが、それにしてもこの時計はかなり驚異的。
逆に本番で大丈夫なのか心配するレベルです。
こんだけ時計残せるのならば早くデビューを…といいたいですが、そう、遅生まれなんですよね。
そういったこともあるので、無理せずデビューしてほしいところです。
2巡目 タイトルホルダー 牡
半姉はみんなのアイドル、JRA最軽量出走記録を持つメロディレーン。
母譲りの根性の強さもあり、姉は自己条件クラスながらも重賞に出るなど人気が高いです。
とはいえ、メロディレーンでさえまだ大きな馬格といえるくらいで、他のきょうだいも競走馬になれないほどの小さい体で、ネックであるのはそこでした。
そんな中ドゥラメンテが付けられた仔ですが、姉メロディレーンとはうってかわり、青本の取材時には473キロと馬格は十分。
これだけでプラス要素です。
加えて、牧場の坂路の山の上に登ったという逸話もあります。
因みにこれまで山の上に登ったのはスマートファルコンやマツリダゴッホという名馬。
それだけ強靭な心肺機能を持っていると考えられますし、今回のPOG期間は来年の年末までですから姉のように菊花賞などを狙っていくことも可能じゃないかと思います。
名前のようにG1タイトルを獲ってほしい。
まずは、そのためにしっかり力をつけてデビューに備えることになりそうです。
3巡目 サトノレイナス 牝
(父 ディープインパクト 母 バラダセール 母父 Not For Sale)
全兄サトノフラッグは亡き父の名前が付けられた弥生賞ディープインパクト記念を勝っただけあって注目度も高いディープインパクト産駒です。
他のきょうだい達も安定して勝ち上がっていますし、かなり安定感も高いと思われます。
兄は昨年のPOGで指名して、指名した中では3勝と一番活躍していましたが、クラシックでは結果を残せなかったのが残念でした。
なんというか、兄の場合はスピードよりもスタミナ面のほうが秀でていたのかなという感じ…。
弥生賞では重馬場でしたし、高速馬場の府中2400mでは沈んだことを考えると…。
因みに厩舎も兄と同じく国枝厩舎。
国枝厩舎といえば、かつてはアパパネ、現在は現役最強牝馬と言われるアーモンドアイといった3冠牝馬を擁する厩舎だけあってさらに期待感も高まります。
ただ、若干脚元に不安のある要素が気にはなります。
デビューは早いと聞いていましたが、早速開幕週で走ります。
少頭数でのレースになりますし、早くから勝ち上がって、年末に引退することになるアーモンドアイに変わって新たな3冠牝馬となってほしいところです。
4巡目 マオノジーナス 牝
(父 エピファネイア 母 デアリングバード 母父 キングカメハメハ)
全姉は無敗でクラシック2冠を制したデアリングタクト。
今年はモーリス産駒で奇跡の血量が特に注目されていますが、昨年の時点でエピファネイア産駒としてサンデーサイレンスの4×3を実現していたのがこの血統でした。
とはいえ、あまり人気も高いわけではなく、姉も1200万円でセレクトセールで落札。
妹の当馬も姉の活躍前のセレクトセールだったため756万円と破格での落札となっています。
その後の姉の活躍は言うまでもなく、姉の活躍に合わせて妹の評価も上がっているのではないでしょうか。
正直3巡目のサトノレイナスと天秤にかけるつもりでしたが、最終的は両獲りとなりました。
黒岩厩舎はあまり結果を残しきれていない印象を受けますが、姉のように活躍をして厩舎を代表する牝馬になってくれれば厩舎の価値もあげられる…のかもしれません。
まずは無事にデビューしたいところ。
5巡目 メリオダス 牡
(父 Uncle Mo 母 Fifty Foot Woman 母父 Giant's Causeway)
恐らくダート向きでしょう。
とはいえ、母の姉パフオブドリームズは今年デビューの仔も含めて3頭日本にいます。
一つ上のいとこにはグラヴァシュドールがおり、重賞でも好走していますから案外芝でも走れるかもしれません。
そういったところから、数ある外国産馬のうち1頭は指名したいと考えていたこの馬を指名するに至ったのですが、理由としてはもう一つ、馬主が山口功一郎氏というところ。
昨シーズン指名していたバトーデュシエルの馬主で、その世代ですとシャインガーネットが重賞を勝っています。
Twitterでの情報発信も多く、非常に参考にしやすかったのですが、馬名「メリオダス」
はシャインガーネットと同じく息子さんの命名。これは縁起がいいかもしれません。
因みに元ネタはアニメということ…七つの大罪ですね。
山口氏の見立てによると、血統的にはダートだが芝も行けるのかもしれないとのこと。
どちらかというとアルクトスにような使い方になりそうです。
多分目標はジャパンダートダービーや東京大賞典あたりになるでしょうか。
6巡目 マンインザミラー 牡
(父 ディープインパクト 母 シルヴァースカヤ 母父 Silver Hawk)
どこかしらでディープ産駒の牡馬を指名する予定ではあったのですが、指名候補が次々と消えていくことに焦った結果、シルヴァースカヤに落ち着きました。
あれだけシルヴェリオに辛酸を舐めたというのに…。
とはいえ、勝ったレースは圧倒的な強さを見せつけ幻の重賞馬といわれたシルバーステートの全弟となるため、高い評価をせざるを得ません。
種牡馬となった兄のシルバーステートやヘンリーバローズは共に体質面の弱さが目立っていたこともあり、この仔も不安なところはありますが…。
ディープ最後の大物としての期待は持ちたいところです。
ところで、馬主がキーファーズということなので、これは鞍上武豊騎手になる…?
7巡目 グラディアス 牡
(父 ハーツクライ 母 マラコスタムブラダ 母父 Lizard Island)
半姉は2歳女王レシステンシア。
母はアルゼンチン牝馬ということで、ある意味バラダセールに近いところがあるかもしれません。
そういえばバラダセールと最初と二番仔はハーツクライ産駒でした。
成績的には早熟傾向のように見える姉と違って晩成傾向のハーツクライ産駒。どう出るでしょうか。
しかし、姉は3歳G1は2戦続けて逃しNHKマイル後には球節に骨片が見つかる故障をしていましたがそれでもその2戦では差した勝ち馬が強かったというのも事実。
相手が悪かったという見方もできます。
というかマイルカップでは負けたのが牡馬だし、桜花賞で負けたデアリングタクトも強かったのでその線は高いかと。
そんな姉のように活躍してくれれば言うことはありません。
実際セレクトセールでは2億を超える落札額ですし、評価自体はかなりのものなのは間違いありません。
8巡目 マジカルステージ 牝
(父 モーリス 母 オツウ 母父 ハーツクライ)
母オツウはハーツクライ産駒で福島牝馬ステークス3着になった実績のある馬。
その初仔としてモーリスが付けられました。
そう、ここでもサンデーサイレンスの4×3という奇跡の血量が発生しています。
もっとも、ロベルトやリファール、ノーザンテーストの5×5でもあるのですが。
ちょっとここら辺が気になるポイントではあります。
さて、母オツウといえば、アニメが人気を博した「銀魂」のキャラクターが名前のモデルになっていました。
…もう言わなくてもわかりますね、馬主大和屋暁氏です。
昨シーズンに続いて大和屋氏の所有場を8巡目で指名しました。
まあ、そういうことでエオスモンに続いてこの馬名も脚本を担当したアニメから。
そう、「おジャ魔女どれみ」から。
モーリス産駒ということで育成されているノーザンファームでの評価もなかなかに高く、早くから入厩しています。
早くのデビューで勝ち上がってほしいところです。
9巡目 コニャック 牝
(父 エイシンフラッシュ 母ヴィーヴァブーケ 母父 キングカメハメハ)
半兄は札幌2歳ステークスを制したブラックホール。
その妹ということですが、父はエイシンフラッシュということでキングマンボの3×3という配合になっています。
ただ、父エイシンフラッシュと母父キングカメハメハの配合はあまり走っていないようなんですよね。
ここで一番活躍してくれれば面白いんですが果たしてどうでしょうか。
10巡目 ソダシ 牝
母ブチコと聞いて何となく思い出す人も多いのではないでしょうか。
突然変異で白毛の牝馬として生まれたシラユキヒメの娘として白毛にブチ模様の牝馬。
競走馬としてはゲートをこじ開けて飛び出したり潜って飛び出したりととても自由奔放だった印象が強すぎます。
血統的には完全にダート向きだとは思いますし、あとはゲート難でなければ条件戦も勝てるだけの素質はあるとは思っています。
ゲート試験は既に合格しているようなので、デビューは存外早いのかも…。
以上がドラフトで指名した10頭です。
注目馬から特に指名したかった馬まで幅広く獲ることが出来ました。
ドラフト自体は100点満点中80点といったところでしょうか。
早いうちからデビューすればいい、というわけではないですが勝ち上がってくれなきゃ何も始まらないですし、それを期待しています。
追加指名馬
11巡目 ダディーズビビッド 牡
(父 キズナ 母 ケイティーズギフト 母父 フレンチデピュティ)
開幕週の最初の新馬戦、つまり世代最初の新馬戦を勝利したキズナ産駒。
新種牡馬であった上の世代での勝ち上がりも早い印象がありますね。
上の世代でのキズナ産駒の代表馬と言えば、チューリップ賞を勝利したえマルターズディオサや函館2歳ステークス勝利のビアンフェがいます。
きょうだいの勝ち上がり率も決して悪くないのですが、1勝目や2勝目で中々苦労しているのかなという印象も。
その中でキズナ産駒である当馬がデビュー戦で勝利したことはかなり大きいんじゃないかと思います。
しかも6月の新馬戦ですから、次のレース選択の幅は広がりますし、朝日杯あたりに照準を合わせられるのでは?というところから指名。
12巡目 ノックオンウッド 牡
(父 Frankel 母トゥアーニー 母父Country Reel)
2周目の東京開催の新馬戦。不良馬場を制したのは人気馬であったノックオンウッドでした。
父Frankelはモズアスコットやソウルスターリング、タニノフランケルなどを輩出。
母トゥアーニーはフランスのG3を勝利しています。
血統を見てみるとダンジグの4×3。
サドラーズウェルズやノーザンダンサーの名前も見られることからもわかるとおり、血統面ではかなり優秀なものがあります。
元々指名候補にノックオンウッドは入っていましたが、メリオダスを指名したことで優先度が下がり、指名からは漏れていましたが、ここで勝ったことにより指名に至りました。
新馬戦のあとは放牧に出されないようで、早いうちに勝ちを重ねに行く方針のようです。
13巡目 モンファボリ 牝
(父 Frankel 母 フォエヴァーダーリング 母父 Congrats)
出走する前週に同じFrankel産駒のノックオンウッドを指名しており、普通のタイムなら指名スルーしたと思うのですが、函館1200mでの新馬戦を2歳コースレコード勝ちするという圧勝を見せつけられたので抽選覚悟で指名することに。
…というより、悩んでいましたが先に指名した人がいましたんでそれに特攻した形になるんですけども。
抽選の結果、当てて指名馬となることになりました。
恐らく函館2歳ステークスを走る予定なので、そこで勝てれば阪神JFに向かう感じになるのでしょうか。
欲を言えば、その先の桜花賞と…血統的にさすがにオークスは微妙な気がしますが、秋華賞まで見通せそうな馬じゃないかと思います。
14巡目 ダノンハーロック 牡
デビュー戦はダートで強さを見せた走りということもあったのですが、一番注目したのはその白毛。
左目のブチ模様から、左目に眼帯を付けているキャラクターからその名を取っていますが、そのキャラクターの生みの親のゆかりの地でデビューしたのも縁があって興味を持ちます。
が、この時点ですでに5頭のうち3頭を指名しており、正直指名する余裕はあるのかな…とも考えましたが、ダートの血統をあまり指名していませんでしたし、ルーラーシップ産駒も未指名。
…まあ、前週にはキングストンボーイを指名希望して、抽選で外れてたんですけどね。
さて、その血統からしてお察しの通り、ブラマンジェは白毛の一族、シラユキヒメの仔です。
ブチコとは2歳上の半姉ということになりますから、ドラフト指名したソダシとはいとこの関係で、お互いに白毛。
白毛ではないですが、新馬戦を勝ったメイケイエールは彼らの姪っ子ですし、この世代のシラユキヒメ一族は期待が持てるんじゃないでしょうか。
新馬戦後は放牧に出されており、さらに力を付けていくようです。
追加指名した馬はこちらに記述いたします。
おまけ
実はこの代から一口馬主に出を出してまして。
まあそこらへんは詳細は改めて書きますが、入厩したようでとても楽しみなところです。