さて、ご無沙汰しております。やよいです。
2023年のクラシックは牝馬2冠馬、牡馬は混戦を制したのはキタサンブラックとサトノクラウンという同期の産駒。
というかドゥラメンテも含めてみんな同期じゃねえの…。
ディープキンカメ亡き世代の幕開けは2015年クラシック世代の戦いになっていくのでしょうか。
そう思わずにいられない中、POG的にはそのディープインパクトラストクロップのライトクオンタムが活躍。
ドラフト指名馬は…現状9位指名のテラステラが稼ぎ頭。
因みに昨年のドラフト指名馬は1頭が結局地方デビュー、2頭がすでに抹消済みと散々…。
一昨年の反省を生かした指名だったのですが、期待していた馬がクソローテ組んできた利したのはもうどうしようもありません。
森田と武藤おまえらのことやぞ。あとやっぱり杉山なんとかはクソだってわかんだね。
というわけで先日、このブログで取り扱っている仲間内のPOGこと「ニコ鉄POG」のドラフトがダービー当日の夜行われました。
なんと今年で5年目。記念すべきシーズンは過去最多13名の参加となりました。
…ってこれドラフト阿鼻叫喚になっちゃうやつでは…?
とかなり構えて挑むことに。
と言いながらガルボにレインボーラインにショウナンバッハ産駒リストアップしていたんですけど。
というわけで長々と前置きを書きましたが、 ドラフトの結果指名することに成功した馬を紹介していきたいと思います。
参考文献
さて、今回のドラフトに先立って指名候補をリストアップする際にはインターネットとともに書籍を活用しました。
参考にさせて頂いたのは例年通り青本。
2シーズン目の時に岡田牧雄氏のコメントからタイトルホルダー2位指名を敢行し、成功を収めただけに最優先で買うことを考えてます。
あと今年はもう1冊買ってました。
21-22シーズンPOGルール
昨シーズンのルールとほぼ変わりません。
期間は新馬戦開幕週から翌年のダービーを越え、来年の年末までとなっています。
クラシック三冠すべてとそのあとの古馬との重賞戦線を含む機関で、年末の有馬記念や東京大賞典といったレースまでが対象になります。
一般的なPOGでは指名しづらい、ダービーやオークスには間に合わないけど、秋のG1タイトルならという馬指名しやすく、牡馬ですと菊花賞向きの馬を指名しやすいというポイントがあります。
そして一応地方の交流戦も対象に入れてくれているようですから、ダート馬で交流戦を勝ってくれればおいしいところでしょう。
そしてダート3冠路線も入るだけに、ダート向きの馬の把握も必要になっていきそうです。
また、指名数ですが、今季は新馬戦だけでなく未勝利戦の勝ち馬の中から10頭まで追加指名が可能に。
未勝利勝ちも含まれることから幅広く見ていく必要がありますから、色々狙いたいところです。
ドラフトは牡馬1位→牝馬1位→牡馬2位→牝馬2位→新種牡馬枠に加えて23年クラシック勝ちの種牡馬産駒の6頭が抽選制、残り7巡目以降はウェーバー制による指名となっています。
ドラフト指名馬
では、指名馬の紹介にまいりましょう。
1巡目 カルパ 牡
(父モーリス 母ブチコ 母父キングカメハメハ)
牡馬1位指名、全体最初の指名では最後まで2頭で悩んでいました。
もう片方は今季のPOG媒体でも最注目の母ドバイマジェスティことシャハザマーン。そしてもう片方が指名したこの馬でした。
というかドラ1候補としては抽選覚悟でどちらを取るべきか…という理由で悩んでいたんですよね。
まあ間違いなくシャハザマーンは3人ぐらい抽選は覚悟できていたので突っ込むのはありだったんですけど、そしたらこっちが取れる気がしなかった。
他のメンバーに界隈の粗品白毛ジャンキーがいまして、被る気がしていました。
まあ結局他の馬に突っ込んでいって単独だったんですけどね!!
これならシャハザマーン突っ込んでもよかったのかもしれない…?
さて、すでに入厩してゲート試験も合格していることからも認知度は高いと思うのですが、母はブチコ。
ああそうだよソダシの弟だから指名したよ!!!
半姉にマイルG1を3勝している白毛の女王ソダシがいる血統です。
その一つ下のママコチャも先日リステッドを勝つなど活躍がめぼしいシラユキヒメ牝系。
金子オーナーの馬ですから基本的に自家所有の種牡馬をつけることが多いのですが、血統的な面もあるのかこの子からモーリスが続けてつけられています。
姉と一緒に追切をするなどしており、すでにゲート試験も合格して放牧に出されています。
というのもモーリス産駒ですがかなり小柄。ゲート試験後の時点で420キロしかないのは流石に心配します。
まあ、モーリス産駒ということを考えれば成長がもう少し先なのかもしれないですし、ゆっくりと見ていく血統でしょうからしっかり筋肉をつけてほしいところです。
距離もまあマイルぐらいでしょうし…。
2巡目 サフィラ 牝
(父ハーツクライ 母サロミナ 母父Lomitas)
牝馬1位指名もほぼ2択に絞っていましたが、もう悩んだもう片方はジェラルディーナ全妹のエヴァンジェリーナ。
さっすがに牝馬もトップ指名がモーリス産駒なのは頭悪いし、それならまだサロミナかなあ…という感じ。
というわけで初年度のPOGで煮え湯を飲まされたサリオスの全妹を指名しました。
所属は池添学厩舎。2位指名の池添学厩舎って、初年度のシルヴェリオ以来だったりする…?
因みに今回のドラフトで唯一被って抽選となりました。現行シーズンでは負けてる篠池さんに抽選では勝ちました。嬉しいけど本戦で勝ちたいんよ。
サリオスの全妹とは言え、兄がデビューがめちゃくちゃ早かっただけで基本的に仕上がりが遅い血統の印象があるだけに、まあゆっくりめにしてくれればなあという印象もありながらの指名でした。
とはいえ、すでにゲート試験も合格して放牧に出ているので、デビューははやいのかなと。
…そう思いながら指名後ウキウキしてたんですよね。
いや骨瘤やんけ…。
まあよくよく考えれば姉サリエラも骨瘤になってました、もうこれ母系の体質だからしゃあないっすわ。
成長目的の放牧中ですからむしろ不幸中の幸いでしょうし、まだ骨瘤なので…ね?
指名直後に骨折して絶望したディーンズリスターに比べれば…。
3巡目 アドミラルシップ 牡
(父ゴールドシップ 母ヴィーヴァブーケ 母父キングカメハメハ)
実はこの馬も指名したかった1頭で、一時は1位指名のカルパやシャハザマーンと一緒に1位指名候補だったのです。
つまり外れ1位になっていたかもしれない…。
父は牡馬に中々活躍馬が出てこないゴールドシップ。
その中でも父に初重賞を届けたブラックホールなど、活躍する土壌はありそう。
ありそうってか、そのブラックホールの全弟ですけどね。
母ヴィ―ヴァブーケは他にも同じステマ配合のオルフェーヴル産駒ライラックも活躍しているのですが、かつて指名したコニャックと3歳のディアマンテブルーは現時点で未勝利。
一方大舞台で好走こそないものの同じステマ配合のミラクルブラッドも2勝と極端。
…あれ、ヴィーヴァブーケの子ってステマ配合の父じゃないと走ってくれない系?
と思って2年ぐらい待ちわびていました。
改めて血統を見てみるのですが、母はキンカメ×フジキセキの組み合わせでスカーレットインクの牝系という超良血。
母を所有している芹澤オーナーがきょうだいをすべて所有しているうえでこのきょうだいの成績ですからね…。
ゴルシ×キンカメの組み合わせは多くないのですがこの世代だけでなんと3頭もいたりします。
1頭は母ショウナンアオバ、ロードベイリーフの弟でもう1頭はクイーンハーツ…
…なーんか見覚えしかない名前ですね、まるで祖母カワカミプリンセスみたいな名前だなあ()※出資者特有のすっとぼけ
兄ブラックホールは早くから活躍したものの怪我で同期へのリベンジがかなわなかったことからも、その分まで取りに行ってほしいところではあります。
4巡目 アドマイヤベル 牝
(父スワーヴリチャード 母ベルアリュールⅡ 母父Numerous)
リベンジを兼ねての指名です。
母ベルアリュールⅡは昨年のドラ1ディンディンドンに続く指名。
その兄はどうしたって?触れるな
父は新種牡馬スワーヴリチャードとなりました。
父の母系にUnbridled's Songが入っているのはやはりいい印象はありますし、馬体もなかなかに良さそう。
父は大阪杯やジャパンカップを制していますが、ハーツクライ系らしい成長曲線の遅さがあるだけに、こちらも多分本格化はだいぶ先になりそう。
それでもアドマイヤリードの妹を近藤旬子オーナーが所有するのもポイントが高いです。
というかアドマイヤリード自身も古馬になってからだったし…あれはあれでステイゴールドの血の影響でしょうけど。
厩舎は美浦の加藤厩舎。
個人的にはグラティアスが京成杯を制した時の厩舎でしたから、そこまで悪い印象はありません。
5巡目 アスロス 牡
5巡目は新種牡馬枠となっており、結構指名候補を悩んでいました。
とはいえ、この馬はどこかしらで指名するつもりでしたので、ここで指名しとくか、という具合に指名。
キンカメ直系にラドラーダはサンデーの血を持たないウインドインハーヘア牝系の牝馬ということもあり、ディープやブラックタイドの血を持つ牝馬につけても変にサンデークロスを気にすることがなく、ウインドインハーヘアの牝馬クロスができるようになっています。
おそらくそこを意識した配合が他の馬には見られるのですが、こちらは母ステラリードで母父スペシャルウィークになりますのでそのクロスはありません。
さて兄テラステラに続く指名となったのですが、やはりこの血統は堅実さが指名の決め手となります。
パラスアテナ以降は2勝以上は挙げている産駒ばかりで、だいたい広尾×矢作厩舎ラインの印象。
恐らくぴたりとはまっているということでしょうか。
血統的には距離は長めの印象ですが、デビューは北海道になりそうな気がしますし、おそらく短い距離での新馬戦になるのかなあ、て気がします。
テラステラに似てるというコメントもあるしね…。
6巡目 マテンロウノカゼ 牡
6巡目は初めての枠組みとなる、「前年世代クラシック競争勝ち馬の種牡馬」。
最初に情報が出た時点でまあドゥラメンテとキタサンブラックあたり厚めにしておくか、という感じだったのでサトノクラウンは全くノーマークでした。
やべえ、知ってるサトノクラウン産駒って母ルナティアーラと母ウィアーワンしかいねえ…。
そしてこの世代、キタサンブラック3年目で産駒も少なめ。
そうなると、結局ドゥラメンテ産駒を探すという結論に至るわけです。
その中で意外と残っているなと思って指名したのがこちらの馬でした。
母ゼフィランサスの時点で大体わかると思いますが、みんな大好きこしあんディープボンドの半弟です。
昨今ブームとなっている母父キングヘイローですが実質その流れを引っ張っているのがプボでもあります。
馬名からして察するとは思いますが、マテンロウ冠の寺田オーナーの馬のようです。
厩舎はどうやら昆厩舎。ということはデビューしたら結構数は使いそう。
母系はモガミヒメの一族で、活躍馬も多く出している牝系。
ただディープボンドといい、若干このきょうだいキレに関しては気になるところもありそう。
とはいえ全兄ドゥラモンディーは地方で1勝を挙げていますし、おそらくハマれば確実に勝ちを上げられそうですから、その一発に期待したいところでしょうか。
7巡目 ダディーズブライト 牝
(父サトノダイヤモンド 母ケイティーズギフト 母父フレンチデピュティ)
ここからはウェーバー制による自由指名となりました。
この時点で牡馬を厚めに指名しており、牝馬を優先的に指名することは考えていましたのでその中から指名出来ればと思っていた馬を指名しました。
まあこの結果母チェッキーノを逃したのは言うまでもないんですが…。
父はこれが2年目の産駒となるサトノダイヤモンド。
期待の高さから考えると初年度は振るわない上、同じサトノ冠の種牡馬だとサトノクラウンにクラシックタイトルを先に持っていかれるなど、少々不穏な空気もあります。
ただディープ系の種牡馬ということで、今年や来年結果を残したいところでしょう。
じゃないとコントレイル産駒が出てくるからね…。
母はケイティーズギフトです。
そう、馬名からもよくわかるように以前指名していたダディーズビビッドの妹にあたります。
その兄を産んだあと体調を崩していたこともあって久しぶりの仔でした。
しかし、母は今年シルバーステートの仔を産んだあと容体が急変して亡くなってしまい、この馬が最後の娘となってしまいました。
そうなると、将来的にも非常に大事な仔となることでしょう。
牝系はケイティーズファーストの一族で、アドマイヤムーンやエフフォーリアを輩出しているだけに、力のある血統。
田島オーナーに千田厩舎と兄と同じ陣営ですから、おそらく騎手起用もあまり変わらないでしょう。
…ということは、先日引退した竹之下調教助手が絶対調教に乗るな…?
8巡目 エンムスビ 牝
(父スクリーンヒーロー 母ウアジェト 母父シンボリクリスエス)
ここで一応個人的なドラフトの縛りを触れておくのですが、実は2年目以降は牡馬・牝馬でそれぞれ種牡馬が被らないようにという前提で指名をしています。
追加指名組に関してはまたそちらのほうで種牡馬被りは考えていますが…。
今回、図らずともハーツクライ、スワーヴリチャード、サトノダイヤモンドとサンデー系種牡馬で牝馬が固まっていたのですが、ここで残っているなら行ってみたい馬がいまして。
母ウアジェトはシンボリクリスエス肌の馬で、この組み合わせだとロベルトの4×4クロスが発生します。
めっちゃ道悪走れそうだ…。
という話をしたところで、お気づきの方も多いことでしょう。
わたしが現地で初めて見たG1の勝ち馬の半妹を今回指名したということになります。
アカイイトの妹がエンムスビ、とは良いネーミングです。
もちろん所有は岡オーナー、そして生産はオーナーの開業した自家牧場サンデーヒルズとなります。
きょうだいはほとんど勝ち上がりをしている血統ですし、かなり能力は期待できそう。
角田厩舎ということで、オーナーのことを考えると角田息子が乗りそうな気はします。
スマホ次郎弟じゃなく兄のほうが嬉しい気はするけど。
9巡目 ホークフィールド 牡
(父キズナ 母カンビーナ 母父Hawk Wing)
21年産の馬は、繁殖の質に関してはキタサンブラックなどと比べると明らかにキズナがいい印象があります。
そのくせここまで指名していなかったので、悩んでいましたが勢いで指名したのがこちらの馬となりました。
母カンビーナということで、ファルコニアやトーセンカンビーナの弟となります。
ディープインパクトがつけられ続けていたものの体調悪化によって上の兄がジャスタウェイとなり、こちらがキズナとなっているのですが、それによってどう変わるのかというところはあります。
といってもファルコニアとトーセンカンビーナでは走ったレースも全然違いますし、おそらく父も違うならより一層適性が変わりそうな気もします。
キズナだし、案外ダートを走っていたりもするかもしれません。
まあ、それはそれで面白いですけどね…。
10巡目 ライスネイチャ 牡
(父メイショウボーラー 母オムスビ 母父オレハマッテルゼ)
さて、今年のドラフト最後指名は非常に悩みました。
というのも、結構直近まで複数の候補がいまして、どの馬にしようか…と考えていたのです。
そんな時にふとあるツイッターを見て思い出した馬がこの馬でした。
そして指名することに至ります。
父メイショウボーラーは勝ったG1レースはフェブラリーステークスのみながら、クラシックでは皐月賞3着、NHKマイルでも3着と好走。
母オムスビは門別生え抜きで3勝を挙げている牝馬。
母父オレハマッテルゼは高松宮記念を制した馬で、ダイナカール牝系の血を引く馬でした。
そして祖母ゲッケイジュは…中央で勝ち上がれなかったものの地方で7勝を挙げています、という情報よりも目に入るきょうだいの名前。
ネ イ ス ネ イ チ ャ
そう、ナイスネイチャの大甥という馬。
その名も「ライスネイチャ」。
って思いっきりネタ馬名やんけ!
…と馬名が決まった時に思っていたんですよね。
そして、5月の中旬、この馬のことを思い出したのです。
そう、バースデードネーション終了日の頃の渡辺牧場のツイッターを読んだときに。
結果的にこのブログを書いている時点でこの縁をつないでくれたネイチャは関係者の皆さんに看取られて虹の橋を渡っていきました。
渡辺牧場さんの上げた牧場の動画を見て永遠に号泣してる年寄りがここにいるのは黙っておきます。
大甥はその主戦であった松永昌博厩舎へ入厩。定年間近とはいえ、この縁は深い何かを感じずにはいられません。
血統的にはダートの短距離かマイルを走るんだろうなと思いますが、元気に頑張ってほしいところです。
とはいえこういう血統の馬がすでに競走馬登録済ませてるのは予想外ですが…。
追加指名馬
新馬戦勝ち馬で他の参加者が指名していない馬の中から追加指名が5頭まで可能となっています。
その中で指名した馬を紹介しようと思います。
おまけ
なんやかんや指名馬に対してのかかり具合がいつも通りひどいと書きながらわかってしまった。
そんな指名馬ですが、とにもかくにも無事に走ってくれることが大事です。
元気にやってほしいなと思っています。