鼠の気ままに馬ライフ

POGや一口馬主など、競馬にまつわる話をしていきます。

2020年産の一口出資馬

さて、ご無沙汰しております。やよいです。

 

2020年産の一口出資馬の紹介記事となります。

まさかこの記事を書いている時点で19年産が1頭もデビューしていないとは思いませんでしたが…。

 

この世代も特徴的な血統が揃った気がします。

いや、メジャーな種牡馬のとかノーザンの仔は高いからうかつに手が出せないだけなんですけどね…?

 

 

  • シーヴァージアの20 牡

父 ビッグアーサー

母 シーヴァージア

(母父 クロフネ

 

父は高松宮記念を制したサクラバクシンオーの後継種牡馬

19年産の現3歳世代が初年度産駒で、出だしは不調ながらも芝ダート共に勝ち馬を出しており、同じ路線になりそうなライバル種牡馬ドレフォンに遅れは取りつつも、今後の活躍が期待されています。

また、サクラバクシンオーの系譜自体がテスコボーイ系最後の砦となっており、サンデー系が広がる前から残る内国産種牡馬の系譜として種牡馬デビューしてまだ新しいビッグアーサーの期待値は大きいようです。

母シーヴァージアはダートの短距離を走った未勝利馬で、母父は芝ダートで衝撃の走りを見せ、種牡馬としては大物の芝マイラー牝馬を多く輩出したクロフネ

祖母フラワータテヤマは川崎の重賞スパーキングレディで3着の実績を持つフラワータテヤマで、ギャロップダイナアーネストリーを輩出したアスコツトラップの牝系となります。

きょうだいではシニスターミニスター産駒のリリーミニスターが3勝と活躍しており、中央地方含めて勝ち上がり率ではかなり優秀なきょうだいと言えそうです。

 

配合からして間違いなく一番の狙いはダート短距離なのかなというイメージ。

ビッグアーサー自身は芝で活躍しましたが、弟セキフウはダートで活躍していますし、ダートの適性は十分ありそうですし、もしかすると芝でも行けるかもしれません。

そして何より一番目に入ったのが、母父クロフネ

実はインゼルで申し込んで無事に抽選で外れたチカリータも芦毛だったのですが、クロフネ由来であろう芦毛は好きです。

個人的なところですが、POGで初めて勝ってくれた指名馬ブルドガングも芦毛でしたし、ウマ娘で見事にとりこになったのゴルシも芦毛ですし、19年産出資馬のエレディターレ芦毛

多分自分は頭ジャスタウェイなのかもしれません。

 

最初に見た馬体写真からして、間違いなく短距離向きですし、仕上がりも早いという育成先の加藤ステーブルでの評価からすると夏ごろにはデビューできるかもしれません。

気になるのは所属予定先の池添兼雄厩舎。癖馬といえばの池添謙一騎手や池添学調教師の父で、来年の2月をもって引退が決まっています。

ということで、来年の春には転厩を余儀なくされるわけですが、転厩先がどうなるのか…。

 

 

 

  • トーセンジュエルの20

父 カレンブラックヒル

母 トーセンジュエル

(母父 ヴィクトワールピサ

 

父はNHKマイルを制したダイワメジャーの後継カレンブラックヒル

父は唯一出走したフェブラリーステークスで大敗以降は安定しない成績でしたが、産駒はむしろダート寄りで、競馬ファンを沸かせる珍名馬オヌシナノモノがオープン入りを果たすなど、活躍馬が徐々に出てきています。

19年産の世代ですと東スポ杯でイクイノックスの2着だったアサヒなどの有力候補もいますし、芝ダートどちらでも対応できる種牡馬としての期待が持たれそうです。

同じダイワメジャー系のアドマイヤマーズが今年産駒が誕生するのですがそちらはノーザン系で相手の牝馬の質は明らかに上でしょうから、この数年で成績を伸ばす必要もあるでしょうか。

母トーセンジュエルは1戦未勝利で、骨折で引退しまして、今回出資した子が初仔となります。

ただ、母の父は東日本大震災直後、沈む日本のファンに元気を与えてくれるドバイワールドカップ制覇を果たしたヴィクトワールピサに母の母はフランス1000ギニーを制したローズピクシーという超良血。

サマーセールでの落札馬ながら、一口1.7万円とかなり安値となっています。

小さく生まれやすい初仔であることに加えてカレンブラックヒル自身も体は小さめでしたので馬格に不安があるところでしたが募集開始時点で450キロを超えており、そのあたりは心配はあまりいらなそうです。

また、育成席での評価も高いようで、デビューも早そうな感じです。

 

そして募集馬ラインナップを見て一番最初に決めた馬となりますが、その理由が所属予定先。

クラブとしても数少ない勝ち上がり馬で出資馬のロックオンエイムも管理している美浦の奥村武厩舎となっています。

変に連戦連闘をしないながらも昨年ロックオンエイムは7戦使うなど数は使っていますし、目標レースの柔軟な選び方は目を見張るものがあります。

特に昨年小倉に出るため関西の外厩チャンピオンヒルズを使って小倉移動→美浦に戻す最中に阪神のレースに出走投票し、出られるならそのまま阪神へ、無理ならば関東へ戻るというエクストリームなことをやっていました。

そういった意味でも、柔軟な動きが期待されます。

イメージとしては芝ダートのマイルを走る感じになるでしょうし、路線としてはかなり層が厚いだけに長く楽しめるのかなという印象です。

 

 

 

  • イムディーナの20 牡

父 ビーチパトロール

母 イムディーナ

(母父 スペシャルウィーク

 

父ビーチパトロールKingmambo系のLemon Drop Kid晩年の活躍馬ビーチパトロール

アメリカの芝路線という本場ダートに比べればマイナーな路線ながらも、G1を3勝と活躍しました。

ブリーダーズカップターフでは半馬身差で2着と奮闘もしています。その勝ち馬が同じ年に日本に輸入されたタリスマニック。

20年産が初年度の産駒となります。

母は未勝利ながらも、祖母となるマルターズヒートフェアリーステークスを勝ち、後に障害レースでも勝つなどの能力を見せていました。

そのため、小倉大賞典を勝ったマルターズアポジーの甥にあたります。

因みに、私が初めてJRAの競馬場に行ったときに見たレースが2019年の小倉大賞典の日。つまり初めて目の前で見た重賞レースに出ていた馬の甥に出資することになったわけですね。世の中何が起こるかわからんものだ。

話を戻して、母父は言わずもがな日本総大将としてジャパンカップモンジューを破ったスペシャルウィーク

キングマンボ系とサンデーサイレンス系という組み合わせは日本の競馬界では主流のニックスですし、キングマンボ系の瞬発力不足を補えることも考えられそうです。

 

最初はビーチパトロールという父でピンとこなかったのですが、近況更新で思ったよりスピードのありそうな感じが気になっていました。

あまり体重も少なめで心配ではありましたが、成長していけばある程度カバーできそうですし、Kingmambo系なので芝でもダートでもある程度走ることは見込めそうかなと。

というか基本的に芝も走る馬も出てくるかもしれないダート種牡馬として見ているのかなと。

 

この記事を書いている時点で募集時の体重から最近の計測の体重まで出てきているのですが、冬休みを挟んだとはいえ1か月弱で20キロほど増やしていることを見まして、もしかすると思った以上にやってくれるのでは?と思っています。

他の出資馬は微増だったり若干減らしていますから、余計にその増え方のインパクトが大きいです、デビュー時までにいい状態で行ってほしいところです。

 

 

 

  • コテキタイの20

父 スズカコーズウェイ

母 コテキタイ

(母父 サウスヴィグラス


父はジャイアンツコーズウェイの後継種牡馬であるスズカコーズウェイ

現役自体の成績はスプリングカップのみと重賞は1つのみ。

しかし高松宮記念6着ながらその時の勝ち馬キンシャサノキセキとは0.2秒差と掲示板までわずかな差という走りを見せていました。

種牡馬入りしてからも地味ですがデビューした初年度産駒の勝ち上がり率は7頭中6頭と高く評価は上がっていました。

とはいってもまだまだマイナー種牡馬の域を出ないのですが…。

母コテキタイはサウスヴィグラス産駒で浦和桜花賞を勝っています。

…ということで、実はこの世代で出資した京サラの馬の中で唯一母の名前がウィキペディアに記載されています。

きょうだいも中央地方問わず堅実に走っており、園田競馬で19勝を挙げたナリタミニスターや一つ上で中央で勝ったスズカコテキタイなど、すべて勝ち上がりを見せているのはかなり評価されるべきでしょうか。

因みに姉スズカコテキタイは父ディスクリートキャットなので別にスズカコーズウェイ産駒などではないという罠もあります。

母が生まれた牧場で察すると思うのですが、牝系を辿るとアマリテュード という馬にたどり着きます。

この馬はグランド牧場の基礎牝系となる1頭で、父スズカコーズウェイも同じくグランド牧場生産とグランド牧場の歴史の結晶ともいえる配合です。

むしろこのような馬をクラブ募集に回してくれちゃっていいんですかね…?

 

血統的にもダート短距離でしょうし、クラブとしては地方馬主免許を取得して南関で走らせてくれればすごくうれしい感じです。

 

 

 

  • サンバダンサーの20

父 タイセイレジェンド

母 サンバダンサー

(母父 アドマイヤマックス

 

募集馬ラインナップ発表時から気になっていた一頭でしたが、この度追加出資することになりました。

タイセイレジェンドキングカメハメハ産駒でJBCスプリントを制したダート馬。

同父であるホッコータルマエと違い短距離で結果を出したこともあってか、種牡馬としての人気も完全にホッコータルマエとは差がついてしまっています。

なんせこれまで毎年10頭前後しか種付けしていませんから完全にマイナー種牡馬としか言いようがありません。

そしてその母父はメジロマックイーン。キンカメ×マックイーンという組み合わせは少々珍しさがあります。

母サンバダンサーは新潟の千直で1勝を挙げたサンデーサイレンス直系アドマイヤマックス産駒。アドマイヤマックス自身も高松宮記念を勝つなど芝の短距離を走っていましたが種牡馬としてはダートで活躍し先日引退して種牡馬入りが発表されたケイティブレイヴなどを輩出しています。そして母の母はサンバホイッスル…。

…というわけで、母は同じ京サラ募集のアピートやその全弟の半姉で、当馬はそれら甥にあたります。

牝系としてはほかの馬にちょっと見劣りしていますが、母はグリーンスウォードという山上氏が代表を務める医療法人名義で所有していた馬ですから、いわゆる自家繁殖馬。

それをクラブに回してきた形になります。

 

価格は募集馬の牡馬では最安値だったのですが、一気に風向きが変わったのは年の瀬。

タイセイレジェンド産駒は数少ないのですが、その中で一つ上の世代のスピーディキックがエーデルワイス賞を募集時点で制していました。

そして年末、門別から南関に移籍しての東京2歳優駿牝馬競走を制して南関2歳女王になったことで「タイセイレジェンド産駒って実は凄いんじゃ?」と評価がうなぎ上り。

更にサンバダンサーの子も叔父サンバホイッスルの子との坂路動画ではヨレる叔父の隣でまっすぐ向いて駆け上る姿を見て一気に評価を上げていました。

とはいえ、やはりマイナー種牡馬ですしこの時点ではイムディーナと天秤にかけてあちらを選んだのですが、気になって仕方なく追っていました。

元々遅生まれで体も小さかったのでもう少し様子見しようかなと思っていたのですが、先日の南関牝馬三冠の一つ、浦和桜花賞でスピーディキックが制覇しました。しかも2着馬もタイセイレジェンド産駒…おいおいこの世代も10頭ぐらいしかおらんのやぞ?

3着はニコニコのリアルダビスタの馬、くぅちゃんことクールフォルテでしたから、気にはしていましたがまさに衝撃。

完全にこれで勢いがつくでしょうし、種牡馬としても地方向きに一気に種付け頭数が増加していく可能性もありそう。

そして現時点では唯一のタイセイレジェンド産駒の募集場であるサンバダンサーも残口が減りつつありますから、ちょっと悠長に構えていられそうになくこのタイミングで追加出資することとしました。

 

スピーディキックは母父サイレントディールとサンデー直系ながらも非常に渋いのですが、大きく見ればキンカメ系×サンデー系というメジャーな組み合わせ。そしてこの馬も同じです。

もしかすると、キンカメ×マックイーンにサンデー系が加わることでスピードの補完もしているのかなとか思ったりもします。

現時点ではグランデファームで育成中なのですが、なんと13秒台を取り入れているなど意外と早いです。

恐らくもう少し本格化は遅いと思うのですが意外と早い脱北もあり得るのかなと。

強めたところで体重も微減で飼い葉食いもいいですし、そういった意味では体の強さを感じられますし、クラブのコンセプトにあった活躍を期待してしまいます。

 

 

 

  • Insel Fun Fund

ぶっちゃけIFFをこのカテゴリで語るのはちょっと違う気もするのですが触れておきましょう。

インゼルサラブレッドクラブ初年度ということで申しこんだわけですが、15頭分のセットとなります。

実質500口の0.02口なので、走っても配当金なんてほぼ望めないので、確実に応援することがメインなのですが…。

そのためマイページから近況もほぼ見れないという。

とはいえ、全体的には育成状況は悪くなさそうですし、デビューが楽しみなところです。

…ただ、これはクラブ自体になんですけど、近況ページのアクセシビリティ非常に悪くないですかね…?気のせいですかね…?