鼠の気ままに馬ライフ

POGや一口馬主など、競馬にまつわる話をしていきます。

【POG初心者向け】ウマ娘からPOGを始める人に向けて、POG2021-22の世代のドラフトを考える。

どうも、はじめましての方は初めまして。やよいと申します。

 

今年の2月にリリースされたアプリ「ウマ娘プリティーダービー(以下ウマ娘と呼称します)」。

その売り上げは4月末までに250億を超え、昨年のソーシャルゲームの売り上げ上位を捲るような勢いを見せています。

記事を見ている方にも、ウマ娘を通して競馬に興味を持った方もいるのではないでしょうか?

 

その中で、POGという存在を知った、POGが気になるという方もいらっしゃるかもしれません。

かく言う私もウマ娘のアニメ1期で競馬に興味を持ち、仲間内でPOGを始めた一人です。

現在はその流れで一口馬主もやっています。

――馬のことを知りたいのであって私の詳細は知らねー、という方がほとんどでしょうから、詳細が気になった方は他の記事をご覧になっていただければと思います。

 

さて、今回POGに興味を持った方や、ウマ娘から今回POGをやろうとしている方に向けて、簡単なドラフト対策ということで、どのような馬を指名していくべきか考えていこうかと思っています。

 

 

 

 

 

 

POGについて

POGとは?

今回の記事の本題に入る前に、改めて説明しておきましょう。

POG」とは、「ペーパーオーナーゲーム」といい、参加者が仮想の馬主となって決められた頭数を指名してその指名した馬の獲得賞金を元に算定したポイントの多さを競い合うというゲームです。

基本的には中央競馬JRAでのレースを舞台として、一般的なPOGですと10頭指名することになります。

後述するPOGサイトでは自由指名が多いですが、仲間内で競う場合などでは、ドラフト指名で選んでいくというシステムもあります。

 

期間

一般的なPOGですと、日本ダービー後の翌週の2歳新馬戦開始の週から、翌年の日本ダービーまでの1年間となります。

一部のPOGでは、翌年の年末、有馬記念東京大賞典までの期間となっていたりもします。

 

参加場所・サイト

POGは仲間内で行われることもありますが、JRA-VANnetkeiba.comなどの競馬情報を取り扱っているサイトや競馬雑誌などで開催されています。

また、私の参加している身内のPOGでは集計ツールとしてPOGスタリオンさんを使用しています。

 

 

ドラフト対策

どんな馬を指名するのがいいのか?

POGで勝つためには、要するにその世代の中でダービーやオークスを勝てる馬を指名することがPOGの勝利条件と言えます。

それを踏まえると、血統のいい馬――いわゆる”良血”の馬を指名することが近道といえそう。

実際、競馬はブラッドスポーツと呼ばれるくらいには血統がよく金額的に評価が高い馬のほうが走可能性が高いのです。

ただ、確実ではなく可能性が高いだけ。

血統がよくても走るとは限らないもの。

過去にはセレクトセールという競走馬のセリで何億円もの価格で落札されるものの、牧場にいる際に落雷で脚を怪我してしまい、デビューすることなく引退した馬もいます。

一方で、1000万にも満たない額で落札されるも、史上初の牝馬の無敗三冠を果たした馬もおり、金額だけでも評価しきれません。

そして、それ以上に1年間に産まれるサラブレッドの数は7000頭を超えます。そのすべてがデビューすることができるわけではないですし、中央でデビューしない割合も高いのですが、それでも数千の馬が走ります。

それらの馬から指名する馬を絞るのは至難の業。

 

そこで、POG本といわれる、POGに向けて期待の馬などを消化している本が毎年春に発売されています。

 

天才! のPOG青本2021-2022 (メディアボーイMOOK)

天才! のPOG青本2021-2022 (メディアボーイMOOK)

  • 発売日: 2021/04/26
  • メディア: ムック
 

紹介したのは、私がひいきにしている青本

このような本やnetkeibaなどを用いて馬を探すのが手っ取り早いでしょう。

 

 ウマ娘に関連する馬

…と書きましたが、結局どんな馬を指名したらいいのかという話ですね。

今はウマ娘が人気ですし、せっかくですからウマ娘に登場するキャラのモデルの馬に絡めた血統で考えていきたいと思います。

 

まず一番分かりやすいのは父や母がウマ娘で登場している馬でしょう。

おおよそこのあたりだと2000年前後から近年活躍した馬のこどもということになります。

父…だとちょっと全体でも数が多いので先に母を見ていきましょう。

 

やはり最初に触れたいのはウマ娘でもチュートリアルに登場してユーザーの心をつかみにかかるダスカことダイワスカーレット

今年デビューするのは9番目に生まれた牝馬スカーレットオーラ)。父は香港のG1などマイルで活躍したロードカナロアです。

このあとも2年連続でロードカナロアの仔を産んでいることから、関係者の手ごたえもかなり良かったのではないかと思います。

大物こそいないものの、かなり堅実に産駒は勝ち上がっていることから、ドラフトであれば上位から中位で消える候補だと思います。

例年以上に人気はするでしょう。

 

マイルで活躍し、ウマ娘に育成実装されると同時に「お兄ちゃん」と呼ばれたい人が急増したとかしないとか、というカレンチャン

今年デビューはハーツクライ産駒の牡馬カレンイモーション)です。

ハーツクライは中距離を中心に走り、あのディープインパクトに国内で唯一勝った馬で、ドバイを勝ったゴルシの盟友(?)ジャスタウェイの父でもあります。

ハーツクライの仔は晩成傾向、要するにクラシック以降に本格的に活躍するといわれていますが、一昨年2歳のG1朝日杯を勝ったサリオスもハーツクライ産駒ながら早期から活躍するパターンもありますから、POGでの評価は高めに見てよさそう。

きょうだいは全体を見るともう少し活躍してほしい感じはありますが、逆にここで大物が!という期待を持ってもいいかもしれません。

 

スイープトウショウ秋華賞宝塚記念エリザベス女王杯を勝っています。

ウマ娘では育成未実装ですが、魔女っ子といこうことで印象に残っている人も多いのではないでしょうか。

勝ったレースを考えると、育成実装されたら結構大変なイベントが揃いそうです。

さて、スイープトウショウ自身は昨年亡くなってしまったため、来年デビューの子が最後の子供ですが、そちらは一昨年亡くなったディープインパクト最後の産駒。来年のPOGではまずかなりの人気になりそう。

…で、今年デビューする子ですよね。こちらは今年産駒がデビューするキタサンブラック牝馬エドラデルーナ)となっています。

そう、キタサンブラックです。こちらもウマ娘

キタサンブラックの母父がバクシン委員長ことサクラバクシンオーなのはすでに知られている話だと思いますが、その血も受け継いでいるんですね。

ちなみにスイープトウショウの弟は今年のサウジダービーを勝ったピンクカメハメハがいます。

こちらの子はすでにゲート試験も合格しており、デビューは早くなりそう。

特に新種牡馬は評価しにくいところがあるのでこういった馬こそ評価は高くなりますから、上位で指名するというのも手かもしれません。

 

ウマ娘では育成未実装ということで少々陰に隠れている感はありますが、モデルの馬はオークス秋華賞牝馬二冠馬。

その後のエリザベス女王杯では1着入線も斜行を理由に12着降着となりました。

そう、シナリオストーリーでも登場したメジロマックイーンのG1以来の降着となったのがこの馬。ちなみにこの時繰り上りで勝ったのは後に芝のG1最多勝利を更新するアーモンドアイの母フサイチパンドラでした。ちなみにこのレースでは上で出てきたスイープトウショウも走っています。

引退後はキングカメハメハダイワメジャーを含めてダート寄りの種牡馬をつけられていましたが、今年デビューの子はドゥラメンテ牡馬ティグル)。ドゥラメンテといえば母の父がエアグルーヴ。上の世代の産駒にも重賞勝利馬は出ていますし、芝で走ってくれそうな血統です。

ちなみに、カワカミプリンセス自体も父キングヘイローで母父もシアトルスルーというとんでもないくらいの良血。

これまでのきょうだいはダートで走っていますが、ここでガラリと一変してもおかしくなさそうです。

 

母に絞ると数少ないですが、父で見ていくと一気に産駒が広がります。

とはいえ、狙いやすい父も狙いにくい父もいますから、そこを見ていく必要はありそうです。

まず、世代に産駒がいる中から見ていきます。

 

まずはウマ娘でも存在感しかないゴールドシップ

アプリでもハチャメチャ…と思ったら史実もそれ以上にヤバかった、というのは既に知られているでしょう。

さて、現状の産駒は牡馬より牝馬のほうが活躍している印象が強いかなと思われます。

洋芝の札幌や函館で結果を残す産駒が見られますし、夏のそのあたりでデビューする産駒を狙うのが手っ取り早いでしょうか。

ウマ娘にゆかりのある血統で考えると、

コーラルビューの19 (サノラキ)  …母父キングヘイロー

スーパーウーマンの19(マイネルキング)  …母父マーベラスサンデー

あたりの馬がいます。

 

ウマ娘では育成未実装なものの、ゴルシのイベントとかでよく見かけるので印象にもよく残っている人が多いんじゃないかと思われます。

史実では史上最高のメンバーが揃ったとされる日本ダービーを制するなどの活躍をしています。

産駒は2017年にデビューをしていますが、大物という大物を輩出には至っていません。

血統的にはいわゆるドイツ血統と呼ばれる配合で、どの牝馬にもつけやすい血であることが特徴的。

ゆかりのある血統だと、

ラフォルジュルネの19(カルネドボヤージュ)  母父…スペシャルウィーク

ルーシーショーの19(ルネッタ)  母父…フジキセキ

 

秋の天皇賞をスーパーレコードで勝ったトーセンジョーダン

ウマ娘では当のジョーダン自身よりも、ゴルシのほうが目立ってる上に史実でも目の敵にされていたことの印象が強い馬です。

産駒は、正直現時点ではかなり不振気味ですが、まだまだ大物が出る可能性もありますし、うまくいってほしいところです。

ゆかりの血統

ヒアーズトウショウの19(インダ三ダブル) …母父フジキセキ

 

「砂のサイレンススズカ」と称されたスマートファルコン

芝や距離適性から史実では大敗した皐月賞を勝たせるトレーナーも多数います。

もちろん産駒はダート馬も多いですが、産駒では今年初めて重賞を勝ったオーヴェルニュがおり、今後活躍する産駒も増えてくるのかな、といったところ。

ゆかりの血統

ヒラボクミラクルの19(オーロベルディ) …母父アグネスデジタル

 

眼鏡っ子は可愛い。それはさておき、史実では十分強かったのですが、いまいち影に隠れていました。

さて、産駒にはペルーサトレイルブレイザーなどクラシックディスタンスの距離で勝っている馬もいますが、近年はちょっと不振気味。

そもそも産駒が少ないのも理由なんですが、サンデーサイレンス系が多い昨今だとやはりきついものがあるのかもしれません。

ゆかりの血統

シルクプレアデスの19(ブルーアンドグレイ) …母父アドマイヤベガ

 

ネットでは「尊し」やらなんやらで素材要員と化していますが、実馬も十分変態な成績でした。

特に盛岡のマイルチャンピオンシップ秋の天皇賞と同月の芝ダートのG1を二つ勝つなど、やっていることはもはや非常識なレベル。

それがキャラに反映されていると考えれば違和感はありません。

さて、アグネスデジタル自体は昨年をもって種牡馬を引退。

近年は産駒数もかなり少なくなっており、ドラフトで選ぶのもなかなか難しいところもありますが、ねらい目といえばねらい目かもしれません。

ゆかりの血統

ラブユーの19(ラブリアージェ) …母父マーベラスサンデー

 

ウマ娘ではいうこともないキング。

勝ったG1こそ短距離の高松宮記念とはいえ、超良血で種付け料も安くなったことで産駒も多く、活躍馬も多く出ていました。

亡くなったの2019年の3月で、ちょうど今年デビューの世代がキングヘイローのラストクロップ。

産駒からはローレルゲレイロなどの活躍馬も出ていますし、母父としても既に今年の凱旋門賞に出走表明し、登録をしているディープボンドなどもいます。

今年デビューの産駒から、最後の大物が出てくるかというところが見どころになりそうです。

ゆかりの血統

メダリオンスターの19(モトチカ) …母父スペシャルウィーク

 

ウマ娘のアニメ1期でも登場しており、かなり認知度の高い馬の一頭でしょうか。

史実でも最強世代ともいえる中で活躍した馬で、種牡馬としてもすでに子のスクリーンヒーロー、さらに孫のモーリスも種牡馬になっており、先日3世代の産駒が同日勝利を果たすなどしています。

グラスワンダー自身は種牡馬を引退しており、産駒は少ないものの、活躍する産駒の登場もあり得るかもしれません。

ゆかりのある血統

マイネマキアージュの19(アカクマドリ) …母父アグネスデジタル

 

 

一番最後になりましたが、アニメ2期から登場し、アプリでは成長後の大変麗しいお姿を見せたキタサンブラックです。

先でも触れましたが産駒は今年からデビューする”新種牡馬”で、正直産駒の傾向は読めません。

ある意味で指名はギャンブルになりますが、こういう注目の新種牡馬にはいい牝馬がつけられることが多く、良血の馬を指名しやすい傾向があります。

そういったところを狙えば、意外といいところまで行くかもしれません。

ただ、キタサンブラック自身が日本屈指の名馬ディープインパクトの全兄とはいえ中距離を走っていたブラックタイド、母父が委員長ことサクラバクシンオーで、どうしてステイヤーが?という血統ではあるので(バクシン的な方向では先祖返りと言ってもいいかもしれませんが…)、はっきり言って産駒の傾向がわからないので上位指名はちょっと怖いなという印象があります。

 ゆかりの血統

シャトーブランシュの19(イクノイックス) …母父キングヘイロー

 

親より上の祖先

父や母より上、要するに祖父母やそれより祖先の馬を通して探していくのも十分検討する余地があるかもしれません

ただ、挙げていくのもキリがないですし、いくつかの種牡馬を紹介しておこうかと思います。

 

ある意味では「幻のウマ娘」かもしれない三冠馬

ステイゴールドと母父メジロマックイーンはゴルシと同じ組み合わせです。

種牡馬初年度産駒からG1馬も輩出しているものの、三冠馬と考えれば少々物足りなさもありますが、どちらかといえば三振かホームランかというタイプな印象もありますから、大物が出てくればというところです。

ゆかりの血統

ケープタウンシチーの19(オレオールシチ―) …母父シンボリクリスエス父母父・母母父メジロマックイーン

 

母は女帝エアグルーヴという一族の種牡馬です。

キングカメハメハの後継種牡馬でもあり、活躍している産駒には初年度産駒のキセキやダンビュライトなどがいます。

G1勝ちはそのキセキのみで、まだまだG1で活躍していう産駒は少ないものの、この春の牝馬クラシックで話題となったホウオウイクセルなど、注目の産駒もいますから2頭目のG1産駒が登場する可能性は十分高そうです。

ゆかりの血統

メジロクロユリの19(ビップジャスミン) …母父マンハッタンカフェ、母母父エルコンドルパサー、母母母メジロドーベル、母母母父メジロライアン

 

フジキセキの産駒で、オーストラリア産まれという変わり種ながら、高松宮記念を連破した馬です。 

短距離で活躍した父のように短距離寄りで活躍する産駒も多いですが、昨年の皐月賞3着のガロアクリークなど中距離でも持ちそうな雰囲気があります。

一つ上の世代は芳しい成績ではないのですが、その分の挽回をしてほしいところです。

ゆかりのある血統

プロミネントの19(アオイノウエ) …母父タイキシャトル

 

母父はスペシャルウィークになります。母シーザリオエピファネイアを含めて3頭のG1馬を輩出している名牝です。

この世代が3世代目となりますが、これまでの世代三冠牝馬デアリングタクト、皐月賞馬エフフォーリアと2世代連続でクラシック馬を輩出しており、ディープキンカメ不在となった中で時代のリーディングサイアー候補の一頭でしょうか。

ゆかりの血統

ファビュラスセンスの19(ブルトンクール) …母父グラスワンダー

 

前述のグラスワンダーの産駒となります。

ジャパンカップを勝つなど、中距離を中心に走り、種牡馬入り後は初年度からゴールドアクターとモーリスを輩出するなど、種牡馬としても成功しています。

活躍しているのは牡馬が多いですが、ここ2年はウインマリリンやクールキャットなど牝馬でも活躍する馬が出ていますし、牝牡関わらずねらい目をつけやすいところかもしれません。

ゆかりの血統

ドリームローズの19(ローズピリオド) …母父サクラバクシンオー

 

母母に女帝エアグルーヴを持つ馬で、皐月賞とダービーの二冠をとっています。

菊花賞は故障により回避をすることになりましたが、この年の菊花賞を勝ったのがキタサンブラック

もしドゥラメンテが怪我せず菊花賞に出ていればどうなっていたのか、というたらればも考えてしまいますが、それでも二冠は十分な成績。

翌年の宝塚記念で2着になったその直後、跛行が見られそれが原因で引退となりました。

今のクラシック世代が初年度産駒で、すでに弥生賞馬タイトルホルダーを輩出しています。

血統的にも種付けしやすく、産駒が非常に多くなっており、肌馬の質も高く活躍馬を見つけやすいかもしれません。

ちなみに余談ですが、一番最初に生まれた産駒の母はスイープトウショウだったりします。

ゆかりの血統

クールアンフルールの19(ジェルメ) …母父サクラバクシンオー

 

父はみんな大好きバクシン委員長ことサクラバクシンオー

その産駒で、こちらも父のように短距離で頭角を現しています。

サクラバクシンオーの後継種牡馬としてはこれまでもグランプリボスショウナンカンプがいますが、種牡馬としては不調。

そういう事情もあり、種牡馬としての期待は非常に高くなっています。

産駒もスピードがありそうな馬がいるようで、やはり短距離向きな様子です。

ゆかりの血統

シャルルヴォアの19(アーサーズウィーク) …母父スペシャルウィーク

 

  • モーリス

前述のスクリーンヒーローの産駒で、グラスワンダーの孫にあたります。

昨年が産駒デビューと種牡馬としてはドゥラメンテの同期になります。

産駒もすでに3頭が重傷を勝つなどそこそこ健闘しています。

産駒たちの走りを見ると、早熟というよりは晩成傾向があるかなといった感じで、昨年よりは指名しづらいかもしれないところもありますが、中位あたりで狙いたいところです。

ゆかりの血統

レッドラヴィータの19(マテンロウスカイ) …母父スペシャルウィーク

 

 

その他JRAで有力な種牡馬

これまでウマ娘に関連する繁殖馬に触れていきましたが、様々な大人の事情でウマ娘になってない繁殖も多くいます。

その中でも種牡馬リーディング上位の馬の産駒を狙うことがPOGで上位を狙うには必須です。正直なことを言ってしまうと、ウマ娘に出ている馬の子を狙うだけでは上位を狙うにはちょっときついです。

ですから、ここでは昨年のJRA種牡馬リーディング上位の馬を見ていきたいと思います。

 

クラシック無敗の三冠を果たし、種牡馬としても大成功を収めている日本で最も有名な馬の一頭。

種牡馬としては昨年まで9年連続リーディングサイアー、つまり種牡馬では一年間で一番の成績をずっと続けています。

昨年も32の重賞勝ちと勝利数でも独走。

そして今年も執筆時点でトップを独走しています。

しかし一昨年の7月に亡くなり、事実上のラストクロップがこの世代となりました。

正確には来年デビューの産駒がわずかにいますが…。

現役でもマイル女王グランアレグリアや昨年の無敗の三冠馬コントレイルなど活躍馬が多数おり、晩年とはいえ産駒の成績は十分にいいだけに、最後の大物を見つけられれば…といった具合。

上位から下位まで、何かしら産駒を指名することが予想されますから、狙いどころをしっかり見極めていきたいところです。 

 

昨年のリーディング2位で、ディープインパクト亡きあとのサイアー有力候補の種牡馬です。

現役時代はスプリントやマイルで活躍し、スプリント戦ではカレンチャンとの対戦もありました。

種牡馬としては初年度から活躍馬を輩出。皆さんもご存じアーモンドアイなど、父の走った距離より普通に長い距離で活躍する馬も出ています。

が、その後の2世代は少々尻すぼみ気味。若干評価も落ちついてきたこの世代で再び大物の期待したいところですし、牝馬の質も高いだけにPOGでも指名しやすいかもしれません。

 

現役時代は国内で唯一ディープインパクトに勝った馬として有名です。

どちらかというと晩成傾向だったのですが、近年の活躍馬を見るというほど晩成傾向の産駒は少ない印象。

特に一昨年の2歳マイル王者サリオスなど、早期から活躍する馬もいます。

種牡馬になった産駒も多数おり、良血の産駒もそこそこ見られますから、ディープを避けて…という狙いをつけて指名するのも十分ありじゃないかと思います。

 

ここ数年はリーディング順位も少し落ちつつありますが、芝ダート問わず活躍馬を輩出しています。

特にレイデオロドゥラメンテなどのダービー馬も出しており、種牡馬としては結果を十分に残しています。

自身は2019年に亡くなり、この世代がラストクロップ。

ここから大物が出るか、というところが注目ポイントになりそうです。

 

ダイワスカーレットの半兄にあたるダイワメジャーですが、1600から2000で活躍した馬でした。

それが反映されてか、産駒の距離も近いものがあり、現役ではレシステンシア、クラシック世代ですとモントライゼが活躍しています。

上記の種牡馬に比べると少々地味さがありますが、中位あたりでいい馬を指名できる可能性はあるかもしれません。

 

父は現時点のディープ後継種牡馬の筆頭候補です。

凱旋門賞では4着という結果でしたが、十分に欧州の馬場でも走っており、洋芝での適正も高そうです。

今年の世代が3世代で、これまでの2世代でも重賞馬を多数輩出しており、リーディングでも上位についています。

ディープ産駒を指名する人は多いとは思いますが、結構堅実に稼いでいるキズナ産駒を狙うのも十分戦略としてはありじゃないかとおもいます。

 

アメリカから輸入された種牡馬で、基本的にはダートの産駒が多いのですが、ここ近年産駒の成績は良好。

ダート馬が多いとは言いましたが、ワイドファラオや種牡馬入りしているアジアエクスプレスなど、2歳から3歳春までの芝の重賞を勝つなど、全く芝を走らないわけでもなく、芝も走れるかもしれないという馬を狙うのはアリなのかもしれません。

ただ、本質はやはりダート馬ですから、一般的なルールのPOGだと少し狙いづらい種牡馬かと思います。

一方で、地方交流受賞や3歳の夏以降も期間があるというようなPOGならばあえて狙ってみてもいいかもしれません。

 

こちらも輸入された種牡馬ですが、ヘニーヒューズとは違って欧州のイギリス。

勝ったG1は1つだけなのですが、これがヨーロッパでも最高峰のレース、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス

これを11馬身差をつけて圧勝したことから、日本で種牡馬入りすることになりました。

産駒としてはこれまでブラストワンピースやノームコア、ディアドラを輩出。

母父としても、クラシックをいい意味でも悪い意味でも沸かせているメイケイエールが出てくるなど、その血は確実に広がっています。

上位から中位で狙いたいところです。

 

ウマ娘と直接関係はないはずなのに、ウマ娘ユーザーからもよく知られているのがこちらのジャスタウェイでしょうか。

現役時代はゴルシの盟友(?)ながら、ドバイで勝って当時の世界一のリーディングに輝くなど華々しい成績を収めています。

由来に関してはもういうまでもないジャスタウェイ

産駒は昨年2歳王者となったダノンザキッドが初のG1を取るなど、活躍はこれからになりそうですが、産駒は芝でもダートでも結果を出し始めており、POGで考えれば大きなところを勝てなくても地道にポイントを稼いでくれるかもしれないところは魅力的なポイントかもしれません。

因みに余談ですが、ハービンジャーで触れたメイケイエールの弟がジャスタウェイ産駒だったりします。

 

ウマ娘と関係は確かにないのですが、ウマ娘に出てくるアグネスデジタルと大いに関係のあるのがこのクロフネ

というのも、3歳春にNHKマイルを勝ったのち、秋の天皇賞に出走しようとしたところ外国産馬の2頭という枠にアグネスデジタルが割り込んできたため賞金で除外され、代わりにダート重賞武蔵野ステークスに出走したところ、当時のレコードを更新する時計で圧勝。

続くジャパンカップダート(今のチャンピオンズカップ)でも世界レコードを更新する時計を残すという圧勝劇。

そのレースを最後に引退することになりましたが、今でもダート最強馬の一頭として語られるほどです。

その後種牡馬としても活躍し、引退後は余生を過ごしていましたが産駒のソダシが白毛初のG1勝利を果たすのを見届けるかのように今年の1月に亡くなっています。

種牡馬としては今年デビューの世代がラストクロップとなりますが、産駒は牝馬が特に活躍している傾向が強く、たとえばウマ娘にも出ているカレンチャンの父だったりもします。

産駒はやはり多くはないのですが、最後の大物を探すというのも面白いかもしれません。

 

2011年3月、東日本大震災が起こり日本中が悲しみに暮れる中、ドバイワールドカップを制覇し日本に元気を与えた馬、それがヴィクトワールピサでした。

皐月賞有馬記念を勝ち、種牡馬入り後は初年度産駒からG1馬を輩出していますが、それ以降は思ったほど…とは言い切れないものの、堅実な成績を収めています。

大物こそ出てこないものの、今年のクラシックではアサマノイタズラが皐月賞に出走するなど、地味ながらそこそこ活躍する馬も出てきたりしています。

大物…となると少々物足りない馬が多いですが、父ネオユニヴァースより産駒の成績はいいですし、そろそろ大物が出てきてもおかしくないかもしれません。

 

ディープインパクトの全兄で、キタサンブラックの父親のブラックタイドですが、現役の成績を考えると十分産駒は活躍しているといえます。

現クラシック世代の成績ははっきりいって不振ですが、やはり活躍馬キタサンブラックを輩出しただけあって種付け数もある程度の数は保っているようです。

血統登録されている64頭中12頭が母父サクラバクシンオーで、キタサンブラックと同じニックスを狙っている配合も見られますし、そこから安定して活躍する産駒が出てくれば…といった感じ。

 

 POG的におすすめの指名馬探し

これまで指名馬を探すという意味で繁殖馬を中心に見ていきましたが、正直わかんねぇ!という人もいるかと思います。

いや、自分もいまだによくわからん。

というわけで、POG歴も浅い私ですが、指名馬探しで考えておく要素をまとめておこうと思います。

ここは無駄に私のPOGでの経験を絡めつつ話したいところです。

 

馬体

POG本や、競馬情報サイトでは有力馬の記事も多数ありますが、その中で写真付きのものが多くみられます。

やはり注目馬となると写真などの露出も増えるのですが、POGというか馬を見極めるのに馬体を見るというのも重要な要素となります。

…と書いたけれど、はっきり言います。

よくわからん!!

先日、仲間内で初めてPOGをやる方がPOG本を見て「どれも同じようにしか見えない」と話していましたが正直私も言うほどわかりません。

まあ、しいて言うならカラーだと毛色で判別がつけられるんですが、それぐらい。

じゃあ競馬のプロの話を聞けばいい、ということでPOG本などで馬体の評価の高い馬を見ていきますが、体つきが良ければ走るものでもないかなという印象。

それこそ育成牧場で評価が高くても全然勝ち上がれないという馬も多いです。

今年のクラシック世代、育成時点で評価の高かったモーリス産駒の良血馬に対して「モーリス四天王」という皮肉のような、愛称とも蔑称ともとれる称号がつけられていましたが、現時点で4頭合わせて3勝と悲惨な状況。

それくらい、馬体ははっきりと判別できないと思います。

なので、私としては一つだけはっきり言えます。

 

細かいところは見ないでいいから目に留まった馬を指名しましょう。

ただ、以下で触れる要素も確認しておくべきです。

 

血統

この記事の序盤で触れていますが、血統が良くても走るとは限らないのが競馬の世界。

ウマ娘になった馬にも、血統的にはあまり…というオグリキャップテイエムオペラオーなど活躍した馬もいます。

だからと言って、血統は無視できるものではなく、馬体よりもわかりやすく見極めやすい要素じゃないかと思います。

特に近年はサンデーサイレンス系が相当数いることもあり、ディープインパクト産駒で母が輸入牝馬という配合も多くみられます。

それこそ上の種牡馬での紹介で触れたグランアレグリアの母タピッツフライやコントレイルの母ロードクロサイト、牝馬ながらダービーに出走するサトノレイナスの母バラダセールも輸入牝馬ということからもわかるのではないかなと思います。

とはいえ、母の血統もよくわからんという人も多いでしょうから、そういう時はPOG本で高評価の馬や、きょうだいに活躍馬のいる馬に目星を付けるのが最短ルートかと思います。

というか、それをやった結果POG2年連続で弥生賞勝ち馬を指名しました。それは偶然ですけど、実際に重賞勝ちをする馬を狙える可能性は高いかと思います。

 

デビュー時期

場体がいい!血統がいい!という馬を指名した!これで勝てる!!

…と思っていた、デビューが遅れまくって気づけば3歳春。やっとデビュー戦という馬もたまにいます。

仲間内のPOGで他の方が指名した中にもそのような馬はいましたし。デビューが遅ければダービーやオークス以前の問題になってしまいます。

しかもそれで勝てなければ…。

そう考えると、デビュー時期が早いほうが速くからポイントも稼げるしPOGランキングでもバクシーン!できます。

…出来ますが、早期デビューすればいいってわけでもないのが注意点。

早期の新馬戦になると早熟で距離の短いところを走る馬だったということもあります。

マイル戦あたりで走ってくれれば十分ではあるのですが…。

千波院今年の皐月賞馬エフフォーリアは夏の札幌、昨年の三冠馬コントレイルは9月の阪神と早いほうではありますが、新馬戦開始直後ではありません。

牝馬もソダシは夏でしたが、昨年のデアリングタクト、一昨年のオークス馬ラヴズオンリーユーは11月のデビューと決して早くはありません。

一方で、昨年ダービー2着だったサリオスは新馬戦開幕週でデビューし、朝日杯を勝つなど早期から走っているので判断は難しいところになります。

POGの情報を見るとトレセンへの入厩時期やデビューの大まかな時期、馬によってはデビュー戦のレースまで既に決まっている場合もありますから、それらの情報を見て早期デビューをして序盤からちまちまポイントを稼ぐ作戦でいくのも十分ありだと思います。

 

ただ、私の実例ですが開幕週にデビューして負けた結果、いまだに条件戦をさ迷っている指名馬がいます。

決して早期デビューするからと言っていいわけでもない例ですね。

…確かデビュー前は関係者から「2歳時は負けない」というコメントがあったはずなんですがねえ…まあ負けたのサリオスだし。

 

馬名

 あらかじめ言っておきます。

初めてPOGを始めたとき、「なんか気になる名前だな」と馬名で指名を決めた馬が実際にいます。

私は馬名を見て、そこから血統で「あっ、あの馬のきょうだいなんか」というところから指名候補に入れたという流れですが…。

そういうわけで、意外と馬名で指名する人がいたりします。

そういった人に向けて下のような記事を書いています。

 

nezuminopog.hatenablog.jp

 

 今年デビューする馬だと既に「ブタノカックーニ」が話題になっていますし、馬名で狙いを付けるのも十分にありな作戦。

ただ、馬名だけに気を取られても行けないのが注意は必要でしょう。

それでやらかしたので…。

 

 

まとめ

POGは1年の競馬の流れがつかめるだけでなく、どういう血統の馬がいるかなど競馬について様々なことが覚えらえるという利点があります。

ウマ娘に登場した馬にゆかりある馬を応援しながら、1年間楽しめるというゲーム。

7000頭もの中から一頭だけがなれるダービー馬を探す指名馬探しの参考になれれば、と思います。